ジブについて

スノーボードを始めて20年近くになりますが、最近では速度域の低いジブ(*)中心になってきました。(*レール、ボックス等の人工物を擦る系のスノーボードスタイル)

なぜジブなのか?というと

リスク管理しやすい

魔が差してえげつないアイテムに入らない限り、速度域は比較的低く、かつ、エアと違いアイテムに接触し続けているので、逃げ方に慣れればある程度は回避行動がとれる。 また、仮にミスした場合でも、通常サイズのキッカーに比べれば落差自体が少ないケースが多いので、プロテクターさえ外骨格化してしまえば、リスクは許容内に管理できるという考え方です。おそらく、意外に思う方が多いのでしょうが、 急斜面にチャレンジし続けるよりは遥かに年配向けのジャンルだと思っております。脚力よりも板捌きと体軸バランス技能のウェイトが高いからで、後者は質の高いメンテナンスさえ施せばそうそう衰えるものではないと思っています。
管理人の練習方法の実例

写真:レールクラッシュシーン
かといって、全部外骨格化すると今度は動けなくて逆にやばいのでポイントは絞りますが・・・。

グラトリの方が安全なのでは?

確かに通常の速度域ではグラトリの方が間違いなく安全でしょう。かくいう管理人も、グラトリで練習した技をボックスやレールに水平展開していくパターンが軸です。 ただ、柔らかい斜面よりも人工的に固められたリップの方がテイクオフ自体はやり易く疲れないということもあって、ある程度できるようになったら割と早めにジブアイテムで試していっている方かなとは思います。 筋力増強が主目的ではない場合、ある程度感覚を掴みかけている新技の練習については、できるだけ体力的には楽な状態でトライできるようにした方が効率が良いように思います。また、レールで試してみてイマイチだった技を再度グラトリで確認すると、 グラトリだけで練習していたときよりも遥かに完成度が上がっていることはよくあります。これはレールオン時に要請されるシビアさによって、技の精度が鍛えられるからだと思います。

写真:リップの様子

通常、リップは固められているので、テイクオフ自体は軟かい斜面より疲れにくいと思います。

しかしながら道具損傷のリスクは・・・

これは宿命なのでしょう。ジブやりだすと板は完全な消耗品感覚になりました。とはいっても、財閥ではないので、それなりに考えておりまして、エッジ剥離はピタガンで 修理するなどしてせこく使いまわしております。特にサイドインを始めた頃は頻繁にやられた記憶があります。管理人もそうでしたけど、結構ジブに躊躇する最大の原因はこれだったりするのかもしれませんね。 元々カービング中毒だった名残で、当初、エッジ角を鋭角にしてトライしてましたが、さすがに今では鈍角(だいたい92°)に変更しています。気休め程度かもしれませんが、鈍角にすると少ししぶとくなったような気がします。
管理人の道具保守管理の実例

写真:エッジ剥離の様子

↑エッジ剥離です。修理出すと1万円くらいかかります

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2014/12/06_更新